拝啓、十八〜二十四位の君へ

おはこんばんちわ。
アコースティックギター部、最後の一年間をほぼ研究室内で過ごしたなびです。

こうなってしまったのは全く思いがけなかったのですが、いや、予感はしてたのですが、
そうなってしまったのです。
だもんで、一回生よ、ごめん。それだけの気持ちです。

去る者として、残る後輩の皆に贈る言葉としては、一つだけ。

生きろ。

です。もののけ姫ではないですよ。

この場合の生きろとは、あっという間に過ぎる日々を、何もせんんとぼけっと過ごすなよ、
という意味です。
この意味合いの言葉は自己啓発本を読めば山ほど使われているでしょうが、それでも言いたい。

なぜなら、この意味合いで「生きてこなかった」場合、最悪の事態として、
仕事も趣味も何にもなくなってやることがなくなる、という状況に陥ってしまう可能性があるからです。

この状況がどれだけ怖いか。実は経験してみないと実感が湧かないんですが、なんというか、
計り知れない恐怖というか、何かに押しつぶされそうな、そんな毎日を過ごすことになります。

この一年間、ほぼ研究のみをやってきて、僕はこの状況に近い状態に陥りました。
謎の倦怠感に襲われて、休日を貰っても動けない。体が動こうとしない。

どうしようかと思ったときに、季節は銀杏祭に近づこうとしていました。
そして、まほちゃんに出ようと誘われ、ギターをまず手に取ってみたんですね。
そして適当なストロークをちょっとだけ弾いてみたんです。

それだけで、違いました。
やることがある。目標ができた。
周りから見たら当たり前の事でも、僕自身にとっては大きな心境の変化でした。

結果的に、銀杏祭に出れただけでも本当に良かった。
前述の「最悪の事態」の一歩手前から、抜け出せたように思います。

大学生活、あと一年だとか、まだまだこれからだとかいろんな人がいると思いますが、
「最悪の事態」に陥りかける時が、あるかもしれません。
そんな時は、何か本当に小さなきっかけでも良いので、それを見逃さずに掴んで、動いてみる。
アコギ部の皆なら、ギターを手に取る、多分出来ますね。

きっと何か自分の中で変わると思います。
で、それが生きる、ってことにつながります。

だから「生きろ」。

これだけです。

クサい締めになってごめんなさい。

今までありがとうございました。さようならです。

…と言いますが、院進学なので理学部棟にはあと二年います。
たまに会えば、その時宜しく。


さあ。いよいよ、4回ラスト。

最後は、アコギを愛し、このサークルを愛し、拓郎を愛した、
彼に託します。
きっと、この4年間でのたくさんの「愛」を語ってくれるでしょう。


じゃあ。お元気で。