風になる

 

 

こう見えてもかつては杉本の風と呼ばれた俊敏な女です。明日から旅行に行くので爆速で更新します。これまで3日ルールを無視しまくってきた分をここで挽回したいと思っております。許されないかな…。

ちなみに杉本の風とは遅刻魔なのでよく始業ぎりぎりに自転車を飛ばしていたことからついた異名です。ことごとくナマケモノな4年間でした。ゆっきーです。

 

良心やって!ぶーたんありがとう。でも両親とは一体…。ママっぽいとはずっと言われてきたけど、パパみもあったってことでしょうか。

ぶーたんは、BOXの端っこでギター練習しながらも、話しかけたら手を止めていつも遊んでくれて、なんとなくお兄ちゃんみがありました。お互い卒業できてなによりです。みなさん、単位は早めに数えましょう。私から後輩にお伝えできる唯一の先輩らしいアドバイスです。

 

 

ということで卒業が決まった途端晴れやか、うららかな気持ち。春が来ています。どこにいても、家の中でさえも春のにおいがしますね。

私は天体に詳しくないので夜空を見上げてもオリオン座しかわからないんですけど、唯一見つけられるその星たちが沈んでしまうのが今の時期なので、春の始まりはいつも少し心細い。冬、高校の帰り道、東の空に見えるでっかいオリオン座を抜かしてやろうと自転車で爆走してたことを思い出します。メルヘンとかじゃなくて真剣に勝負してました。3月末にもなるともうしっかり斜めに傾いてしまって、ああもう春なのね、また来年ね、って思います。

 

 

春ライブ、追いコン、残念でしたね。追いコンについては私たち4回生は自分たちのことなんで自分たちなりに落としどころを見つけて誤魔化しつつ納得できますけど(できないけどね)、ただ見守るだけで、上の代の決定に従うしかない後輩の立場はよりつらかっただろうなと思います。

自分が送る側だったときのことを思うと、なんか、先輩たちとちゃんとお別れする場、節目って絶対あった方がいいじゃないですか。最後に言おうと思ってたこととか、聞きたかったこととかあった人もいるのかもしれない。本当に残念よね。いろいろ考えてくれてありがとう。

 

というわけで私のラストライブは銀杏だったということになります。最後に演奏した曲はwith粟田原田村田のレキシ『狩りから稲作へ』でした。よりによってふざけ倒した回で笑ってしまう。あわちゃん、いろんなことさせてくれてありがとう。

 

ライブというか、イベントの一つ一つをなるべく大事に過ごそうと意識してはいたんですけど、なんかこういう、今になって「あれが最後だったんだ」って思うような、あるはずだったものを奪われる経験、理不尽さって言葉で語られるものが初めて身に降りかかった経験だった気がします、コロナ。理不尽なんてもっとむごいことに対して使うような言葉だし、追いコンなくなったわ!なんて生ぬるい話でしょうけど、ある日突然…みたいなものがこの先の未来に起こり得るということ、決して否定はできないんだってことを思い知らされました。

私はいつも大げさなのでこうやってすぐ思い悩んで、文字通り枕をびちょびちょに濡らしたりします。朝起きて、大げさだったなって瞼を冷やしていれば済む、今の穏やかな暮らしが続いてほしいと切実に思います。そこはもう祈るしかないけど。

 

補足ですが、これだけ「後輩もみんな追いコンしたかったよね~」の自意識過剰な立場で話せるのは、私がこれまで送ってきた先輩たちのように、私の回生のメンバーもみんなすばらしい先輩だったな、という自信があるからです。自慢の同期です。

 

 

同回生もそうなんですけど、先輩も後輩も含め、ひとつのコミュニティでこんなにたくさんの人と関われたというのは人生で初めての経験でした。4年間で80人超と出会ってるって、単純計算でもすごいですよね。戸惑うこともあったけどずっと楽しかったです。

 

いろんな人がいるといろんな価値観がありますね。性格もいろいろでした。みんなそれぞれいいところがあって、誰とでもすぐ打ち解けて明るく話せる人も、口数少なめで大人しい人もいて、どっちも素敵で。演奏面でもそう。周りを引っ張るはきはきした声もやわらかい鈴みたいな声も渋い落ちついた声も全部良いじゃないですか。私はすべてに惹かれたし、すべてを手に入れたいと思いました。みんなのいいところすべてを吸収した化け物になりたい。最強になりたい。悪の組織のトップのような発想ですが、心底そう思います。

 

 

と言いながらも、そこまで気負う必要はないというのも知ってはいて、何度自分に失望すれど、別に心を砕いてまでこうでなくちゃいけない、変わらなくちゃいけない、みたいなものはないだろうと理解しているつもりです。

 

私にとってアコギ部は、自分の中の、自分では思わないようなものに価値を見出してもらえる場所でした。え、そこ?っていうところを褒めてもらえたり、あなたはこんなことができるんだよって教えてもらえたり、アコギ部にいるとそういうことが多々ありました。大したことしてないなって心から思うのになぜか本気で必要とされて、一緒に楽しんでもらえて、365日×4年間、毎日が円高でした。この程度でこんなに大切にしてもらえるの?っていう。

 

自分の好きじゃないところをまあそれもありかもねと言いたいと思えたり、こうならなくちゃって気張ってたなと気づけたり、おかげさまで私の心にはいい変化がたくさん訪れました。1年生の時、はしもかが、私の歌声をすりガラスのようで素敵だとほめてくれたことがあります。嫌いだったものを鮮やかに掬い取ってもらった瞬間でした。一生忘れないと思います。

ぐだぐだの甘さ、ありがとう。もらったもの全部連れて行きます。誰かのいいところを全力でお買い上げしていく、これから私もそういう生き方ができればなと思います。

 

そしてその甘さに甘んじ続ける(?)のが私だけだと恥ずかしいので、同期も後輩も、もし読んでくれているなら退部した人もね、どうかみんな甘んじてほしい。まるごとの自分を尊重してくれた場所があるということは、これからの人生を変えかねない財産だと思いませんか。悩む日もそこから抜けだすのがどうしても難しい日もあるかと思いますが、無理に何かになろうとしたり、憧れすぎてしまったり、心をぼろぼろにしてまで何かを手にしようとしないでいてくれたらいいなと願っています。4年間を振り返って今思うことです。

 

いろんなものに負けないように、あと、負けないようにって自分を追い込みすぎないように、軽やかに、しなやかに生きていけるといいですね。大事な人たち、平穏で健康でいてください。以上、感謝と宣誓とプラスでした。

 

ありがとうございました。また会いましょう!

 

 

お待たせしました、残すは幹部の三人です。副部長も名簿順かな?

 

飲み会の帰りに突然呼び出されて、あびこのマクドで音楽とは?アコギ部とは?みたいな話したのアツかったね(結論は忘れちゃったけど)。フットワークの軽さ、盛り上げ上手、全部憧れでした。いつも楽しい時間をありがとう。

 

ということで、熱血乙女、いでちゃん!