夜のボックス前または走馬灯

追いコン、練習も本番もめちゃくちゃ楽しかったね!ぜーんぶ大正解しました。本当にありがとう。今までもこれからもあなたの愛に救われています。


お世話になりました。あんなです!


私はあこぎぶろぐという文化が大好きです。みんなの文章が読める場ってめっちゃええですね。その人らしさあふれる言葉なのに、普段聞けないような考えや話を知ることができるのがおもしろかった!

4回生の最後のブログもそんなことを考えながら、みんな、変わったけど、変わってないな〜と、更新を楽しみにしみじみと読んでおりました。


ここでかっこつけて、すぱっと終わるのもアリかなと思っていたのですが、こはるのブログを読んでて気が変わってしまった!素敵なブログをありがとう。気持ちの区切りの意味も込めて、書けることは書いて終わろうと思います!

そういうわけで、長い自分語りやで〜




二度と音楽はやりたくないな、と思った時期がありました。


中高と吹奏楽部に所属していたのですが、そこでとある苦い思いをしたことが原因です。

吹奏楽が好きなのに、吹奏楽を聴けない、どうにもならないのはわかってるのに、練習しては、胸が苦しくて、涙が出てしまう、そんなこともありました。いまでも、ひとりぼっちの教室の薄暗さとか、とても人前に出せないような、鈍く、ばりばりに割れた私のトランペットの音、ありありと思い出すことができて、少し心がひんやりとします。


音楽に関係することで頑張るのはもうこりごりだなあ、と思いながら、大学生になりました。

でも、他にやりたいことも、好きなこともない。どうしたらいいかわからなくて、音楽系のサークルを避けて、ボランティアサークルに入ったりしたけど、なんとも気が乗らない。友だちもほとんどいない。


そんなくすぶっていたある日に、あゆかちゃんの紹介、こはるから聞いてたアコギ部の雰囲気など、いろんなご縁が重なって、同回生のみんなより少しだけ遅れてアコギ部に入部させていただくことになりました。


結果、アコギ、めちゃくちゃ楽しかった!

わたしは音楽の知識なんか持ってないし、めちゃくちゃ上達するぞ!という姿勢でいたわけでもなかった。いわゆるエンジョイ勢、だけど楽しむことに関しては、私の中で最善を尽くすことができたんじゃないかなあと思っています。練習って辛いものだと思っていたから、やればやるだけ、できるようになるのが嬉しくて楽しかった。誰かの演奏を、素敵だなあと素直に受け止められて、それを伝えられる場所だったのも本当に良かった。好きな曲を、なんとなくでも弾けるようになれたのは、今後の人生の彩りになるような気がしています。アコギ、ホコリ被らんようにしたいですね〜。


かつては苦い経験もしたけど、でもやっぱり音楽が好きだ、と、思えるようになったのは、アコギ部での経験のおかげです。

アコギ部の、自分の尺度で楽器を頑張ったり楽しんだりできる懐の深さに救われました。


頑張ることだけが正解なのだと思ってた私に、そうじゃない選択肢を与えてくれたのがアコギ部でした。

息抜きの合間に人生やってるんだろ、なんて言葉を引用しますが、甘えてんなと思われてもいいや、わたしはそのくらいがちょうど良いのかもしれないなー。

実際そううまくはいかないだろうし、きっと苦労もするだろうけど、上手に気を抜いて、たまーに立ち向かって、大抵いつもにこにこしてるよね、って言われるように、生きていけたらいいなー。


吹奏楽もまた聴けるようになったし!

トラウマだったラファーガも、もう怖くありません。





入部してすぐの光景を、最近よく思い出します。

まだ部員がちょっと怖かった頃、誰もいないだろう、と、日曜の朝にこっそりボックスに行く。314で練習していたら、じょーじさんとおすずさんが来て、なんでこんな時間におるんや!?と驚かれたあとに、ギターを教えてくれた思い出です。


余談ですが、そのときおすずさんに教えてもらったのが、生まれて初めて弾き語り練習をしていた、PUFFY愛のしるしに出てくるコードでした。追いコンでも同じ方の曲で終われたのは、なんか丸く収まったな、という感じがして、気持ちよかったですね。



そういう、人に話すようなことでもない、取るに足らないような日常の思い出が、私にとってのアコギ部の全てになっていったな、と思います。



お昼休みにボックスに行ったら、314には大体いつもおなじメンバーがいる。あの先輩、いつもでっかいとり丼食べてるな、と思う。写真を撮る。誰かカレー食べた?、次空きコマなんですー、とか、レポートやらな〜、なんて会話をする。誰もギターしてない。


夕方、315にみんな集まってゲームしてる。これは入れんメンバーやなあ、でも楽しそうでええな。ちょっとだけ羨ましく思いながらとなりの部屋でアコギ練習したりしてから帰る。314にも誰かがいて、運がいいと、残ったメンバーでごはんに行けたりする。とり秀のかつ丼、結局食べずじまいになっちゃったな。


憧れてた先輩が構ってくれたのも、Butter-Flyの練習風景を見ることができたのも314でした。早朝バイトのたびに、薄明るいボックスでひとり眠った記憶とか、部室のカレンダー、あゆかちゃんじゃない人があゆかちゃんとして映ってるのに気づいてめちゃくちゃ笑ったこと、日本山本を愛する会が実在していると思ってたあの頃。入退室の名前、あれ?この子ボックス来てたんや、とか、そういう会話


こはるとのマシュマロデイ、ミスったら弾くのやめよ!なんて遊びができるくらい一緒に練習したこと。南食堂前のベンチ、原点。かきちゃんがおいしいおやつくれたスマイルの練習の日。はるはるとぽむといっしょに、あゆかちゃんを召喚しようとした練習の日。ハム太郎みんなで帰りにクレープ食べに行った、モンブラン乗ってるやつ。チラシ作りの資料にさせてほしい、と、ギター持ってノリノリな、ななこの写真を撮らせてもらったこと、泊まりに行くたびに貯めた10円玉。まいたんが負傷した指でタンバリン叩いてくれたこと、もえかちゃんがキーボードを弾いてくれた3人でのライブ、もじゃにスマブラでボコボコにされた悔しさ、勝てたときの気持ち。とっちーが部室にいたときの驚き、りっくんの、とある先輩へ憧れの話、正直あのときはちょっとこわかった、しょうじくんとすなっちの新歓。ふじもんが口から糸出してたところ、葉ちゃんとのガラナ練習、単音弾いてくれてめっちゃ感動したこと。きどのギターと歌、まりえちゃんのベース、だから僕は音楽をやめた、の練習を聞いて、あまりにみんなかっこよくて憧れたこと。


ボックスで寝転んだ時の、ちょっと張り付くようなマットの感覚とか、年々増えていくぬいぐるみ、誰かの忘れ物、こっそり勝手に借りた充電器、鯉のスリッパ、毎回語呂合わせで思い出すパスワード


ボックスから出るともう暗くなってる、オレンジの光、エレベーター。まだ5時やのにー!とか誰かが言う。駐輪場の横の門から出て、杉本の駅へ向かうまで、何を話したかはほとんど覚えてないけど、そこにたしかにあった時間、じゃあまたねー、が、ためらいなく言えた改札の光景、などなど


特別なのは、あの追いコンの打ち上げ、ぐだぐたな夜が明けて、お店を出た時の、荒れた難波のきれいな朝焼け、前に立って初めてアンコールさせてもらったときの、みんなの顔、他、いろいろ!


全然書ききれない、書けない、思い出せないこともたくさんあるけど、楽しかったし、懐かしくて、もう戻れないんだなあとちょっと寂しくなる気持ちも含めて、そういう記憶がわたしにとってのアコギ部になったんだなー。

左手の指先はどんどん柔らかくなっていくだろうけど、ここで知ったいろんな気持ちは、変わらずに覚えていたいです。


そんな思い出を作らせてくださった、先輩方や同回生、後輩のみなさんへの感謝の気持ちは、やっぱりどうしてもうまく言葉にできませんね。ありがとうございました、に尽きます!


やりたかったことは全部できた!

思い出と優しさを、本当にありがとうございました!



ここから先は延長戦、ってやつですね。

また会える方はどうぞよろしくね!




長い割に内容が無いブログ 私の卒論かい

アコギ部員はみんな心にポエマーを飼ってると思うので、こういうクサい文章も許してもらえたらなーと願います。恥ずかし〜



それでは!さよならー!



最後!


あなたの青デイジーと花プリンだけは許せんけど、他は大変お世話になりました、本当にありがとうね!!